いい思い込みのプラシーボ効果
いい思い込みは「プラシーボ効果」でよい影響
ひとつの心理現象で有名な「プラシーボ効果」が
あります。
自分の思い込みが身体に良い影響を与えることを
指し、日本では「偽薬効果」「プラセボ効果」とも
いわれています。
プラシーボ(Placebo)とは、プラセボとも言い、
「気に入るようにしましょう」の意味のラテン語で
偽薬(にせ薬)のことです。
本来は医療用語のプラシーボですが、様々な研究が
すすめられ、現在は日常的にも使われています。
「頭痛いの、それならこれを呑めば治るよ」と言い
砂糖や飴玉を与えて、病気が和らげば「プラシーボ
効果があった」と言います。
プラシーボ効果の実証実験で、患者に対して「これは
鎮痛剤です」と実際には薬効のない薬を処方すると、
およそ3割の患者さんに効果が表れたという報告が
あった。
また、あるところで患者を手術室に運んだだけで
実際には手術しないにもかかわらず、手術を受けたと
思い込んでいる患者の怪我は、回復傾向が顕著になった。
この実験のように、各自の思い込みが良い影響に伝わり
「病は気から」と昔から言われるように作用するように
なるのです。
「いたいのいたいの飛んでいけ」とあなたも子供の頃から
言われた一人だと思います。
そして、今も子供たちが転んだりして、泣いている
ときは、痛いところをさすりながら、この言葉を掛けて
やると魔法がかかったように泣き止みます。
とても不思議な有効な言葉ですね。
プラシーボ現象とは逆の効果が出る「ノーシーボ効果」
「ノセボ効果」と呼ばれるものです。
不思議ですが(プラシーボ効果も不思議ですが)
プラシーボを飲ませる時に「この薬は副作用があります」
と、伝えると本当に副作用が生ずることがある。
どちらも思い込み・暗示がそうさせたのでしょう。
このことは、ほんとかな、と驚くべきことは
製薬会社が犬を対象に偽薬の実験をしたり
周囲の環境や使える体内のエネルギーによって
ハムスター冬眠状態に変化する観察結果も出て
いるようです。
薬の色の効果
人間は見た目の色や大きさを判断します。
研究によると
- うつ病には、最も効果のあるのは黄色です。
- 赤い色は、患者に刺激を与えます。
- 緑色は、不安を和らげます。
- 白色は、胃の不調を緩和するそうです
おまけに、製薬会社の商標名が薬に刻印され
ているとさらに効果抜群だそうです。
プラシーボ効果の利用
この思い込みの影響力を利用できないか
- 仕事なら
モチベーションをアップさせて
見るのもいいでしょう。
「成功するんだ」という強い思い込みや
「この方が言ううのなら」と有名人で成功
している人の真似することもよいと思います。
職場の部下に、仕事を頼むときも「君なら
任せられるよ」とやる気を出させる言葉を
付け加えることによって「信頼されている」
とプラス思考になります。
- 恋愛では
相手の気持ちをコントロールすることは
できませんが、毎日メールで送っていた
メッセージをピタッとやめて、相手に気に
させることで「好き」意識を高める。
意識してあなたは「やさしい人」「思いやり
がある人」と投げかけると変化してきます。
- 勉強では(実際の実験結果)
「あなたたちは選ばれた優秀な生徒だ」と
言ってから授業をすると、その後の成績が
大きく上回った。
生徒だけでなく、子供にも通用します。
成績を上げるために大いに使ってみてください。
人間の思い込みは強力です。
マイナス思考は避けて、必ずプラス思考で
「病気になりたくない」ではなく
「健康でいたい」と考えましょう。
参考:WIRED、心理資格ナビ、FORZASTYLE、コトバンク