いよいよ週4日勤務の時代か
週4日勤務
「働き方改革」が叫ばれている中、週40時間労働を週32時間労働にするという運動が世界中に広まりつつあるといわれている。
週32時間ということは、週4日間労働(週休3日)制ということになります。
週4日勤務制が「人生の満足度を向上させる」として、世界各地で検討されているというのです。
ビックリしますね、働き者で勤勉家の日本人には、少し理解に苦しむのではないか
しかし、週4勤務を推奨する団体の「4 Day Week Campaign」と環境保護団体「Platform London」の報告によると、週4勤務は環境にも良い影響を与えるかもしれないと報じている。
CO2 の削減に効果
イギリスが週4労働に移行した場合、二酸化炭素排出量(CO2)が20%以上削減する可能性があるのです
これは、地球温暖化を軽減するということを指しているわけです
アメリカのビジネスマンが出勤する人たちの4分の3以上が車を使用しています。
車通勤ならば、満員電車につぶされることなく好きな音楽やニュースをラジオから聴きながら自分の時間帯で行けるのでこんなにいいことはありません。
多少の渋滞なら我慢もできますね。
これは、どの人もどんな国でも共通だとい思います。
イギリスのロンドンでもこの傾向は変わらず、通勤者の3分の1以上が自動車を利用しています。
イギリスはアメリカよりも、公共交通機関や自転車専用レーンが充実しているので、なおさらかもしれません。
報告書によると、もし、イギリスにあるすべての企業が週4勤務に移行した場合、通勤距離が週に5億5,800万マイル(約9億キロメートル)減少するとのこと。
これによりCO2排出量は1億2,700万トン(20%以上)減少すると考えられています。
また、現在は、オフィス勤務とリモートワークを組み合わせた「ハイブリッド型」を採用している会社が多く、勤務日はオフィスと自宅の両方で電気を使用しています。
週4勤務制を導入し、オフィスを完全に閉鎖する日が出てくることにより、電力消費量も減少する可能性があります。
一石二鳥の効果がこの週4勤務制には秘められているとのことです。
生産性は変わらない
また、気になる生産性ですがHarvard Business Review の実験では、週4日間の作業をした従業員は今までと同じ生産レベルを達成しています。
引用: Harvard Business Review
研究によると、生産性に影響することなく従業員のストレスを軽減し、幸福を向上させることができるとの事です。
労働時間を短縮すると、CO2排出量が減るという考えは、今、始まったことではなく2006年にはこんな論文が発表されてます。
アメリカ人の労働時間をヨーロッパ人並みに短縮すれば、CO2排出量が7%削減できると言われてます。
また、別の研究では、より長い労働時間が、より多くの消費活動を生み出すとのこと。
この逆で、休日が多くなると、人は車を運転するよりも、家族や友達と過ごす、公園に行く、ボランティアをする、散歩をするなどのCO2を排出しない活動に時間を費やすようになるというのです。
スペインやスコットランドでは全国的な試験運用が計画されており、企業への補助金制度などもあるようです。
マイクロソフト社や、ユニリーバ社も、一部の市場でテストしているとのこと。
週4勤務制は徐々に浸透してきています。
参考: Harvard Business Review 、ナゾロジー