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絶滅寸前のレッドリスト動物

レッドリストとは

レッドリストとは絶滅のおそれのある野生生物の種のリストです。国際的には国際自然保護連合 (IUCN)が作成しており、国内では、環境省のほか、地方公共団体やNGOなどが作成しています。

引用:環境省

絶滅危惧種についてはよくニュースでも取り上げられるのでお分かりだと思います。

ホオアカトキ

ホオアカトキはモロッコ以外では絶滅

レッドリストは、絶滅のおそれのある野生生物なので数も多く、国際的にはスイスに本部を置く国際自然保護連合(IUCN)が作成しています。

IUCNのレッドリストは、1986年に第一版が発行されてから、不定期に数年おきに続版が刊行され、2006年以降は毎年刊行され、現代では年に2回ずつ更新されている。それだけ数が増えているのでしょう。

2000年以降についてはデータベース化され、情報も掲載内容も格段に増加しています。

そのデータベースはインターネットで検索ができ、地域別、また哺乳類、海洋生物など特定のカテゴリ別のレポートも閲覧することができる。

動物については、哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、汽水・淡水魚類、昆虫類、陸・淡水産貝類、その他無脊椎動物の分類群ごとに、植物については、維管束植物、蘚苔類、藻類、地衣類、菌類の分類群ごとに作成しています。

絶滅危惧種・ナキウサギ

IUCNによると2017年~2020年にかけて大きく増加し、43,662種以上がリストに追加されている。

現在のレッドリストには、142,500種以上が掲載されており、そのうち4万種類以上の生物に絶滅の危惧であるという。
日本においては、レッドリスト2020においては、74種についてカテゴリーを見直したところ、レッドリスト2019と比較して絶滅危惧種が40種増加し、海洋生物レッドリストを合わせると、環境省が選定する日本国の絶滅危惧種は合計で3,772種となりました。

レッドリストの9カテゴリー

リストには、それぞれの種が以下の9カテゴリーに分類されている。

  • 未評価:調査が行われていない分類群。
  • データ不足(DD):十分な情報がなく、絶滅のリスクを評価できない分類群。
  • 低懸念(LC):基準に照らし合わせ、深刻な危機、危機、危急、潤絶滅危惧のいずれの要件も満たしていない分類群。
  • 準絶滅危惧(NT):基準に照らし合わせ、深刻な危機、危機、危急の要件を満たしていないが、近い将来これらの絶滅危惧種の要件を満たすと考えられている分類群。
  • 危急(VU):野生で高い絶滅のリスクに直面していると考えられる分類群。
  • 危機(EN):野生で非常に高い絶滅のリスクに直面していると考えられる分類群
  • 深刻な危機(CR):野生で極度に高い絶滅のリスクに直面していると考えられる分類群
  • 野生絶滅絶(EW):栽培、飼育下、あるいは過去の分布域の明らかに外側で野生化した個体群でのみ生存していることが知られている場合
  • 絶滅(EX):間違いなく最後の1個体が死亡した場合

のカテゴリーがあり、当然のことながら危機のランクは再評価のたびに変化し、個体数や生息域の減少が確認された種はより危機の高いランクに、逆に回復が認められた種については、危機ランクを下げるか、リストから外される。

絶滅危惧種・アムールヒョウ

世界の野生生物の激減

世界の野生生物はこの40年間で、なんと、平均68%も減少していると 世界自然保護基金(WWF)が報告をしている。これほどの急減は、過去数百万年の間見られなかった現象だとしている。

特に非常に深刻だったのは中南米とカリブ海地域で、野生生物の個体数は平均で94%減った

絶滅危惧種と聞くと、あとどのくらい残っているのか気になりますね。
野生生物の実態の中で数を数えるのはとても大変で、トラなど広く深い森で木や岩の陰に見え隠れしているトラを実際には数えきれません。

しかも、各国にわたって調べるのは不可能です、そこで、各種の生息範囲や行動範囲、オスとメスの縄張りの広さの違いや、生息に適した場所の割合など、さまざまな要素をふまえて推定値を出すわけです。

たとえ推定値でも。これがないとさまざまな保護活動ができないのです。

WWF米国代表の警鐘

WWFによると、生態系の破壊によって今、動物・植物50万種と昆虫50万種が数十年から数百年のうちに絶滅する危機にさらされているという

WWF米国代表のカーター・ロバーツ氏は、「野生生物がサプライチェーンに長くとどまるほど、野生生物の病気が人間に波及するリスクは高まる。我々はパンデミックの脅威とロシアンルーレットをやっている。そしていずれは我々が負ける。新型コロナウイルスはその始まりにすぎない」と警鐘を鳴らしている。

参考:IDEAS FOR GOOD環境省CNN

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