健康にはバランスよい「栄養と腸と食」
食事について、よく言われるのが「三大栄養素をバランス良く摂りましょう」というものです。
三大栄養素とは
- 糖質(炭水化物)
- 脂質
- タンパク質
です。これに、ビタミンやミネラルも必須の栄養素で、これらを合わせ五大栄養素と呼ぶこともあります。
しかし世の中には、少しの食事だけで健康で生きている人がいます。
例えば、水とほんの少しの食材、菜食主義者は玄米菜食や青汁だけとか、時々発酵食品を食べる程度です。それでも過不足なく栄養が摂れています。
これは食物繊維が腸の中にある腸内細菌の善玉菌が増殖し、タンパク質やビタミンなどを生産してくれるからです。
人間の身体は、腸内細菌がそれをすみかにして腸内細菌が増えれば、腸内細菌が栄養になって生き続けることができるのです。
この時の排便では腐敗がないので、綺麗な黄金色の便になります。
肉などを食するとアルカリ性(Ph8)になり便は腐敗する。
食物繊維が豊富で腸内細菌が増えると酸性(Ph6)になり腐敗しないのです。
体の中がアルカリ性、体の外は酸性となり健康を維持します。
副交感神経
粗食で体調が良いとイライラすることもなく、自然と笑顔があふれ冗談も出てきます。
笑いは副交感神経の反射なので体温が上がり体に良い効果を生みます。
副交感神経は、涙や鼻水、下痢、クシャミなど全ての分泌現象・排泄反応に関わります。
例えば、子供が熱を出し痙攣を起こしたり、大人が過呼吸で痙攣を起こすなどビックリしますが、この症状は治るための現象です。
子供は40度以上の発熱をすると熱痙攣を起こすが、それは脳の血流不足でその痙攣はサインとなります。
意識で筋肉を動かす運動神経が起こす不随意運動ということです。
貧乏ゆすり、体をカタカタ動かすクセ、チック、顔面神経痛、パーキンソン病などすべて血流を促そうとする身体の反射です。
目をパチパチして、まばたきして血流を良くし、目の乾燥を防ぐ。
興奮した時も震えがくるが、これは、興奮によって起こった血流障害を震えることによって改善している身体の反射です。
冷えた体をあたため、震え等のあとは、体温が 0.5度上がり体調を良くし自衛策になります。
このように副交感神経の働きを助けるために、副交感神経を刺激し活性化することが大事になります。
消化管のすべての働きは副交感神経に支配されています。
ですので、身体にいいもので、腸の働きをほどよく刺激するような食べ物を食するのが一番です。
良い食
免疫力の第一人者だった安保徹教授は、柔らかく煮た玄米や野菜、きのこなどを中心に食べて副交感神経を刺激するのが、一番簡単で良い方法と言ってます。
特に ”玄米” は、炭水化物のほか、タンパク質、脂肪、ビタミンB群、ミネラルなど豊富な栄養素を含んでいるのでおすすめです。
リンパ球を上げる力もピカイチです。
野菜の食物繊維やビタミン、きのこ類のβ-グルカンは便秘を改善し、腸の異常発酵を抑えてくれます。
さらに野菜はビタミンが豊富でビタミンC、ビタミンA、ナイアシンが摂取できます。
そして、前述のように副交感神経は血流とつながっているので、軽い体操、入浴、散歩など血行を良くすることを積極的にしましょう。
短時間で体全体を動かす「ラジオ体操」に、参加するのも良いですね。
何事も焦らずゆっくり行うことも大事になります。
参考:DIAMOND online、