流行りの御朱印は神社にも、お寺にもあるのは何故
知ってますか、御朱印のホントの意味
最近、流行りの御朱印集め。
日曜日や祝日は、長蛇の列で特にこの日だけの特殊な御朱印が頂けるときは2時間待ちもあります。
平成から令和になった時の御朱印は、人気の神社やお寺では4時間待ちもあったとニュースで見ました。
もともと、御朱印って何でしょう
御朱印は、お寺に写経をした証として御朱印をいただいていたものです。
御朱印はもともと仏教のものなので、本来、写経をしてその場でもらうなり写経した物を奉納(納経)する事によりいただくのです。
昔から神仏習合と言って神道の神様と仏教の仏様を同じに見立て融合し、神宮寺が建設されました。
明治維新後に、政府が神仏判然令を発し、神仏分離となり廃仏毀釈運動がおこり、今までの神社のなかにあった寺院や仏像が破壊され、貴重な文化が失われました。
「御朱印をいただくほんとの事も知らないで」と嘆く高齢者を見受けますが、現在の御朱印は、参拝の証拠としていただいたり、コレクションに近いものとして扱われていることが多く見受けられる。
寺社側もそこのところは十分承知しているようで観光の財源として扱っているところも少なくないようです。
本来、お寺だけの風習が、神社にも御朱印があるのは、神仏習合の名残りなのです。
今の時代、運営していく上での貴重な財源でしょう。
神仏習合という、一神教の国々からは考えられないようなことが、日本は、幾多のいさかいを経て、用明天皇の皇子の厩戸皇子(うまやどのみこ)(聖徳太子)が十四歳で従軍し天孫降臨派の旧豪族を滅ぼして仏教を興隆させた。
神仏習合で顕著なのは、お神輿です。
神社の持ち物ですが、お神輿のてっぺんには鳳凰がいます。
鳳凰は中国の伝説上の生き物で、日本の物ではありません。
屋根が沿っているのは、仏教に多く見られる建築物と同じです。
上半分は仏教的ですが、下の半分は鳥居があったり御神境が設置してあります。
そうなんです、ごちゃごちゃなんです。
こうして、神道と仏教は絶妙なる融合を遂げて、お互いがさかえていった。
あまり、御朱印のとやかくは考えず、素晴らしい日本の文化・歴史をいただきましょう。
日光の輪王寺に行った際に、御朱印をいただきこのようなことが、書いてありました。
御朱印について
御朱印とは、昔から参拝した時に書写した経分(写経)を納めた際に、祈願した証として寺から頂いた宝印です。
そのため納経ともいわれています。
観光スタンプとは異なるものですので末永く大切に御奉持ください。
出典:世界遺産 日光山 輪王寺
御朱印をいただいたら、大事にしましょうね。
そして、時々は御朱印帳を開いて悠久の時を思い浮かべてはいかがでしょう。