特急こだま登場
ビジネス特急「こだま」登場
1958年(昭和33年)11月1日 東海道本線東京~大阪間を6時間50分で結ぶ「ビジネス特急」として登場したのです。
- 下り第一こだまは
東京発7時→ 横浜→ 名古屋→ 京都→ 大阪着13時50分 - 下り第二こだまは
東京発16時→ 神戸着23時20分 - 上り第一こだまは
神戸発6時30分→ 東京着13時50分 - 上り第二こだまは
大阪発16時→ 東京着22時50分
というダイヤでした。
このこだまの登場で、東海道の日帰り出張が可能となったことで「ビジネス特急」と呼ばれました。
現地での滞在時間は約4時間であわただしいですがそれでもビジネスの時間として有効活用できます。
その前までは、東京~大阪間は、電化されていない区間に差し掛かるたびに機関車を交換して走らなけ
ればならず、所要時間は8時間かかりました。
東海道本線が全線電化されたのは1956年で、このあたりから日本の高度成長が始まったようです。
全線電化後は電気機関車が客車を牽引する「はと」「つばめ」によって30分短縮された。
また、1956年のこの年から東京駅~下関駅・博多駅間を東海道本線・山陽本線・鹿児島本線経由で運行
した、寝台特別急行列車の「あさかぜ」が登場した
その後、あさかぜは「ブルートレイン」の先駆けとなり、国鉄の花形列車として人気を集めた。
こだまは華麗なボンネットスタイルで人気を博した151系です。
運転台を高い位置に設置し、全面部分をボンネットスタイルにしたこの形は、半世紀を過ぎた現在でも
高い人気を誇っている。
このボンネットスタイルの151系を最初に使用した列車がこだまであることから「こだま形」と呼ばれ
1964年(昭和39年)10月に東海道新幹線が開業するまで東海道本線のエースとして活躍をした。
また、ボンネットスタイルの車両は、改良を加えて別の在来線で「とき」「あずさ」「あさま」などと
名前を変えて2011年まで特急として活躍をした。
♬明日私は旅に出ます ♬♪・狩人の「あずさ2号」でも有名になりましたね。
「こだま」の名称
ビジネス特急の完成予想図が新聞に発表され、愛称を一般から募った。
なんと応募の愛称の種類は2300種にもおよんだ
- 1位は「はやぶさ」5,957票
- 2位は「平和」1,027票
- 3位は「さくら」692票
・
- 「こだま」は374票でした。
最終の選考で、「こだま」は山彦のことであり「1日で行って帰ってこることができる」ことから
決定されている
1959年(昭和34年)7月31日在来線の特急こだま号が、狭軌鉄道で世界最高速の163㎞を達成した。
そして、この日7月31日を「こだまの日」とした。
山彦のこだまではありません。
新幹線のこだまでもありません
特急のこだま号のことです。