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神代から続く大事な「お米の神様」

神棚がある家では、毎日、神様にお供えをしています。
地域により違いはあるものの、一般的には「塩・米・水」でしょう。
この中から一番最初にお供えするものが「」で、しかも3っつの真ん中に置きます。

古代から伝わる日本人の主食であり、日本の重要な文化でもあるわけです。
神社での御神饌(ごしんせん:神様絵のお供え物・食事)でも最初にお供えします、それだけ神様が召し上がるものの中で、一番大切なものとされています。

それは、神代の時代から神様との約束があったからだとされています。

神様との約束

天孫降臨

神代の昔、瓊瓊杵命(ににぎのみこと:天照大御神(アマテラスオオミカミ)の孫であり、大国主命の子)が地上世界に天孫降臨される際、天照大神は「吾(あ)が高天原(たかまのはら)にきこしめす斎庭(ゆには)の穂(いなほ)を以て、また吾が児(あがみこ)にまかせまつるべし」と、自らがお育てになった稲穂をお授けになり、天上世界のようにお米を作り、伝えていくように言いつけられた。
お米を作り、大切に食べることが神代の時代から続き守られてきた天照大神との約束なのです。

三種の神器

瓊瓊杵命(ににぎのみこと)は、南九州の高千穂峰に降臨し(諸説あり)、その際にアマテラス大神から有名な三種の神器である「八咫鏡(やたのかがみ)、「草薙剣」、「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」を授かります。
この三種の神器は、後に天皇家の宝物とされ、皇位継承のときに天皇の位を示す重要なシンボルとなります。

三種の神器

  • 八咫鏡(やたのかがみ):太陽神アマテラス大神の御魂代(神霊の依り代)とされ、農耕祭祀のときに太陽神を祀るもっとも重要な祭器でした。
  • 草薙剣(くさなぎのつるぎ):スサノオ尊が出雲で八岐大蛇を退治して獲得した宝剣です
  • 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま):イザナギ命が高天原の統治権の象徴としてアマテラス大神に授けたもの。

新嘗祭

五穀豊穣の収穫祭にあたる「新嘗祭」は、毎年11月23日に宮中三殿の神嘉殿(しんかでん)で執り行われます。天皇陛下が初穂を神々にお供えし、五穀豊穣に感謝を捧げ、祈念します。その後、天皇陛下も初穂を召し上がる飛鳥時代から続く重要な宮中祭祀です。

新嘗祭

神々の食物を分けてくださった天照大神への感謝の思いを伝えるお祭り。
数千年の長きに亘り、天照大神への感謝の気持ちが現在に至るまでつながり続けているという日本の最たる伝統行事です。

また、神棚のお供え物として ”塩・米・水” で 手を握りながらつくる「おむすび」は、お米が神様とのご縁を「結ぶ」からなのだという。おむすびがおいしいのは、ガテンがいきますね。

お米の伝統

縄文時代後期には、稲が伝わり縄文遺跡から発見されています。すごいですね3000年前になります。
村という共同体の中で、田植えにはじまって除草、収穫、脱穀と、稲作をに伴う作業は農民のほぼ人力で稲作中心の生活になりました。
欧米などは「米」を野菜と扱いますが、東南アジアの米作地帯では、米を主食として魚や肉、野菜などを煮たり焼いたりして、副食の形を取ります。

日本ではすでに弥生時代からこの型がとられていたようで、奈良時代には常食という言葉がすでにあります。一汁一菜などの形が出来上がっています。
いにしえの時代から受け継がれてきたお米文化を大切にして、いただくときは古代の人たちから受け継がれた農作業の方々に感謝を込めて「いただきます」と言いましょう。

一汁一菜

子どもの頃にきいた言葉です。食前に胸の前に箸を掲げながら言いました。
「天地御代(あめつちみよ)に御恵み(おんめぐみ)君と親とにご恩味わい・いただきます

参考:和楽web日本の神様CONCENT米ネット

 

 

 

 

 

 

 

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