極寒 マイナス40度になると

最低気温ー40℃以下
日本の気象庁観測史上記録的な最低気温は1902年1月25日に北海道旭川で記録された-41.0℃でした。
ドンナでしょうか想像もできませんね。
世界に目を向けると、やはりシベリア東部のヤクーツクでしょうか。
世界一寒い町と言われてます。
調べてみると世界一寒い村があり、その中で比べ物にならないほどの過酷な寒さの環境で暮らしている人々がいるんです。
そこは、ヤクーツクから東へ約900キロ離れた人口が500人ほどの集落オイミヤンコです。

ヤクーツクの人影
最近の寒波でマイナス-71.2℃を記録した。
なんと南極の平均気温のマイナス60度を上回ってます。
ヤクーツクのような町化していないことのようで、いったいどんな生活なのか、わかりません。
ヤクーツクでは人口28万人余りで、地面は永久凍土です。
そのため、ほとんどの建物は高床式になっています。
高床式にしない建物は、暖房の熱が建物の下の永久凍土を解かし少しずつ沈下してしまうのです。
これから先は世界各地の記録を持つ町を訪れているスティーブ・イウンカー氏の2013年の記録をもとに掲載します。

永久凍土
極寒地区のヤクーツクの人々の体や心が社会生活にどのように影響を与えているのかの調査です。
空港に出迎えてくれた滞在先の人が矢継ぎ早に質問した。
- 「帽子は?」「あります」
- 「マフラーは?」「あります」
- 「ブーツは?」「あります」
タクシーを拾うのに外に出ただけなのにそうまでしなければならないんです。
外に一歩でも出るときは入念にチェックし、完全な準備が必要なのです。
地元の人たちは近所の家を頻繁に訪れ、数分間の滞在で「上着を脱ぎ、熱いお茶を飲み、ジャムトーストをいただくと、また、上着を着て外へ出ます]
寒さへの対処の休憩所のようです。
イウンカー氏も天気に合わせて時間管理をして行動しなければならなかった。
なぜなら、持っているカメラは15分で撮影できなくなる。
巻き上げ機構が凍り付いて、動かなくなるからです。
町が濃い霧に覆われると、10メートル先も見えない状態と町の中にあるあらゆるものをかき消してしまいます。
氷の世界の地元住民は毛皮に身を包み、まるで神話に出てくる冒険者か幽霊のように見えてくる。
とのことでした。
世界で一番寒い村のことが少しわかりました。
世界で一番寒い定住地・オイミヤンコ
「世界で最も寒い定住地」とされています。
1月の平均最低気温は-50℃。
「寒い」ではなく「痛い」でしょうね。

オイミヤンコー58℃
極寒地の特徴
- 極寒のオイミヤンコでは氷が全く解けることがないので、滑らないのだそうです
- 洗濯物は外に干した瞬間に凍ってしまい衣類に含まれていた水分がすべて氷となり霜になるため、その霜を払い落とせば凍っていることになるとのことです。
- 極寒ゆえにウィルス菌も生きてはいけない世界なんだとか。
- 水道管は凍結をするので一切ないんです給水車が水を配給にくる。
- トイレは臭くない。なんと排泄物も一瞬に凍るので空気中の臭いが漂う暇がないのだとか。
- ここで暮らす人たちは寒さに順応した生きる術をもち、身体の代謝も活発で熱を生み出しやすくなっているんです。
- このような極寒の環境の中で自然と人々のきずなが強くなって、困った人を救済しあう社会になっている。
- 素晴らしい互助精神を持ったの世の中なんです。

すべてが凍る
オイミヤンコ
椎名誠さんの本から
ずいぶん前になるのですが、椎名誠さんの極寒のシベリアの旅の本を読んだ記事を思い出しました。
それによると
- 焚火をしていて、ちょうどよい温度のところはない。
- 焚火の前に行くと熱いし、少し下がるとメチャクチャ寒い。
- インスタントラーメンができて、鍋から器に取り出した瞬間に凍ってしまう。
- もちろん濡れたタオルも一瞬に凍る。
- 当時の飛行機はマイナス40℃以上になると飛べない。
- 家の玄関は二重扉になっていて、扉を開けると煙のように蒸気がたつ。
- 馬たちは、しばらく走りだすとその辺はもやもやと白くなり、馬は自分の息をあびて白馬になる。
こんな様子だと記憶に残っています。
北海道に旅行に行ったときに流氷記念館だったか、設定気温は覚えてませんが濡れたタオルをもって室内でグルグル回したら30秒ぐらいでカチカチになったのを経験しました。
1月25日は、「日本最低気温の日」だとか極寒で暮らしている人々の絆を持った暮らしが素晴らしいと思いました。