割れ窓理論(ブロークン・ウィンドウ理論)
「窓割れ理論」
(ブロークン・ウィンドウ理論)
昔からあると思われる理論で「窓割れ理論」(ブロークン・ウィンドウ理論)と呼ばれる理論がある。
読んだ通りの理論で、学校などの窓ガラスが1枚でも割れて放置しておくと、管理されていないと思われ、他の窓ガラスも全部割られてしまう。
また、その地域の犯罪が多くなるような現象で、環境犯罪学の理論のこと。
アメリカの心理学者ジョージ・ケリングが提唱した。
街でよく見かける自転車の前のカゴは空き缶やゴミなど一つ入っていると、通りがかりの人も周りを気にしつつも
そのかごの中にごみを入れる。
よく見かける光景ですね。
道端にビールやジュースの空き缶を捨ててると、たちまち増えていく。
すなわち、小さな不正でも見逃さずに徹底的に正すことで、他の凶暴な犯罪を防ぐことができることです。
ディズニーランドやシーでは
ディズニーランドやディズニーシ―では、ささいな施設の傷もおろそかにしないで、ペンキの塗りなおしなどの修
繕作業を惜しみなく夜間に行っている。
どおりでいつ行っても綺麗ですね、ゴミを拾う、ちり取りのパホーマンスは話題にもなりました。
それによって、従業員と来客のマナーの向上につながっています。
心理学者のフィリップ・ジンバルドは1969年 人が匿名状態にある時の実験では、「人は匿名性が保証されている・責任が分散されているといった状態におかれると、自己規制意識が低下し、『没個性化』が生じる。
その結果、情緒的・衝動的・非合理的行動が現われ、また周囲の人の行動に感染しやすくなる」と報告されている
オランダでのフィールド実験により、落書きや無節操な花火の打ち上げといった社会規範に反する行為などの形跡を見たときに、被験者も同様に社会規範を無視した行為を行いたがる傾向を実証した、と2008年に報告している。
たとえば落書きの有無により、ポイ捨てや窃盗といった反社会的な行為の件数に、2倍以上の開きがあった。
このフィールド実験から、反社会的な行動の痕跡を放置することは、モラルの低下を拡大させると結論づけている
「ゼロ・トレランス」
ニューヨーク市では、世界でも有数の犯罪多発年でした。
そこで、ルドルフ・ジュリアーニ市長が1994年から「家族連れにも安心な街にする」と宣言し「ゼロ・トレランス」
(不寛容)政策と呼ばれる治安対策を行った。
- 落書きや無賃乗車、未成年者の喫煙、万引き、花火、爆竹、騒音、違法駐車交通違反といった軽犯罪を徹底的に取り締まった。
- ジェイウォーク(歩行者の交通違反)やタクシーの交通違反、飲酒運転の厳罰化
- 路上屋台、ポルノショップの締め出し
- ホームレスを路上から排除し、保護施設に強制収容して労働を強制する
- 警察職員を5,000人増員して街頭パトロールを強化した。その結果、殺人や強盗といった犯罪が大きく減少し、治安が大きく回復した
たしかに、日本には交番があり、そのお巡りさんはパトロールをし、最近は怪しげな人には職務質問をしている。
この地域と密着型の方式は住民にとっては「体感治安」が向上し、安心できる街としてありがたい。
ちいさなことを見逃さず、徹底することを心がけてより住みやすい環境にしていきましょう。