見直される平安時代からの一汁三菜
伝統の日本料理
和食は日本の伝統的な料理です。
一汁三菜は、その料理の献立のことで一汁は汁物を一品、三菜は主食・主菜・副菜で構成されたものです。
もともとは、日本料理の一つである「本膳料理」の献立のひとつです。
日本料理は、日本の風土とその社会で発達した料理で、洋食に対し和食とも呼ぶ。
精進料理や懐石料理などの形式的な料理や御節料理、彼岸のぼたもち、お月見などの団子などの伝統的な行事によるものがある。
この日本の伝統的な料理である和食は子供たちに和食文化の普及と推進事業として農林水産省が多方面で取り組んでいる。
2013年には、にはユネスコ無形文化遺産に登録されている。
本来の一汁三菜は、ご飯と汁物と漬物に加えて、生魚を使用した膾(なます)平皿(ひらざら)と呼ぶ煮物が1品、そして焼き魚等の焼物が1品がつく献立だと言われています。
本膳料理では他に、二汁五菜、三汁七菜さらには三汁十五菜まであった。
平安時代の食事風景が描かれた絵巻物があり、武家や平民は銘銘(めいめい)膳を持ち、庶民の食事の形態としてあったと考えられている。
銘々膳とは、古来から日本における日常食は一人分の料理を各自に配膳する銘々膳(個人膳)の様式が一般的であった。
銘々膳への料理の置き方
一汁三菜は本膳料理の基本です。
向かって左手前にご飯、右手前に汁物、右奥に主菜、左奥に副菜、中央に副々菜を置くというルールになっている。
この置き方は、日本の伝統的な礼儀作法の「左上位」に則っているから、椀や皿の形を考慮して料理を食べやすくしているからなどの説がある。
室町時代に武家社会で確立した本膳料理は、一の膳、二の膳、三の膳と順番に膳に載せた料理が提供されるようになった
江戸時代には「二の膳つき」(二汁五菜)が定着し食べ切れない料理は持ち帰った
ここで、なぜ、 向かって左手前にご飯右手前に汁物を置くのでしょうか。
日本料理は奥が深く、ちゃんと理由があります。
子供の時から、親や先生にお箸を持つのが「右手」茶碗を持つのが「左手」
と教えられてきました。
左手に茶碗、ということは茶碗と対になる味噌汁が入った汁物椀は右に置くのが基本なのです。
この配膳方法をベースにおかずの位置や副菜の位置が決まってきます。
最近のSNSの投稿で食卓の写真が良く出てきますが、間違った配膳をよく見かけるので注意しましょう。
本膳料理の配膳
本膳料理の配膳の順序は、本膳、二の膳三の膳、四の膳、五の膳の順にし、上座の客を先に、順次、下座の客におよぶようにし、最後に主人に配膳する。
膳は、映画やドラマなどで見るように、料理に息がかからないように両腕を伸ばし、身体から離して高めに捧げ持つ。
持ち方は、膳を先方に向け左右の両縁にそれぞれ両手を掛けて、客の前、適当な位置に進める。
- 本膳は客の正面
- 二の膳は客から向かって本膳の右
- 三の膳は同じく左
- 四の膳は本膳のむこうがわ、本膳と二の膳との間
- 五の膳は同じく本膳と四の膳との間にかけて置く。
のように置きます。
現代では椅子の生活が多くなり銘々膳は儀式的な場でしかなくなりました。
旅館の大広間などでは団体さん向けに時々、見かけますね。
一汁三菜で健康な食生活
正月などの年中行事に、お節を囲み、食の時間を共有することで家族や地域の絆を強めていることも和食の特徴であります。
一汁三菜で栄養バランスを取り、地域特性の食と季節感あふれる旬の食材で食感や味を楽しみ季節を感じましょう
和食が好きという日本人は97%です。
和食の中で
- 一番は”寿司”
- 二番は”そば・うどん”
- 三番は”天ぷら”
でした。
ところでカレーライスは和食でしょうか
参考:Wikipedia、農林水産省、産経新聞、Prtims、オリーブオイルをひとまわし